スピードがはやすぎて追いつけない!現代卓球とラバーの価格上昇!
世界の景気に左右されず、価格上昇を続ける孤高の品目・卓球ラバー。「ボールがセルロイドからプラスチックに変わったから」「グルーが使えなくなったから」「ヨーロッパメーカーの価格帯に合わせたから」……etc 難しい事情はよくわかりませんが、一言叫ばせてください。「高すぎるよ」と。
1枚1万円近くのラバーを両面に貼ったら、それはもうブルジョワの証。PTAの集まりでユニクロのTシャツにPRADAのトートバッグを合わせるおしゃれ上級ママより、PTAの卓球部で使い古したユニフォームでも両面ディグニクス貼りのラケットを持つ体育会系ママのほうが、懐のぬくもりを感じますよ。一般的な主婦にとってラバーはまだまだ楽天スーパーセール頼みの贅沢品。レジ前に並ぶ電池を買い物かごに放り込むのとは訳が違います。
なんせ、ラバーをサイトの買い物かごにポチっと入れるまでの間、頭の中はグルグルと回っていますから。「割引率が高くても送料と代引き手数料で損をするのではないか?」「いや、電車代を差し引いても、店舗のセールがお得なのではないか?」「いやいや、いっそ横長一面で2枚とれるラバーを開発側に打診する手はないか?」なんて考えだしたら「卓球を辞めるべきではないか」という極論に達する始末です。オブセッション過多で、購入速度が落ちるのは仕方がありません。
まだ使える派ともう使えない派の友好条約!ラバーはあげる、もらう、再利用する!
「それでも卓球を続けたい!」という私の強い味方は、ラバーをくれる気前の良い足長おじさんです。陶芸家が厳しい審美眼で己の作品を容赦なく割り捨てるように、繊細な感触で買ったばかりのラバーを気に入らないと剥がし処分する。卓球職人のような方が身近にいると、いい循環が生まれる気がします。
SNSや雑誌のプレゼント企画も見逃せません。お年玉年賀ハガキで当てた切手シートの使い道ができるのもこの時ばかりです。当選した切手でラバーの当選を狙う。夢がありますね。このように卓球場でのロビー活動や、#卓球で集めた情報を駆使して手に入れたラバーは仏壇に供えたくなるほどのありがたみがあります。新品なら尚更のこと。キラキラのパッケージは見ていて飽きませんし、中身を出して、柔らかくプニプニとした感触を指で確かめるのも一興です。
そんなことをしていたら、愛おしさが増して、張り替えるのがもったいなくなる……のは私だけでしょうか? 一般的な使用期限を目安に3カ月でラバーを換える、夫や子供の杓子定規感が理解できません。憤りさえ覚えます。もちろん、見過ごさずにゴミ箱から救出して再利用です。貧乏くさい? とんでもない、これは今の時代に求められるSDGsのための活動です。引退後のラバーに第二の人生を与えるのが、“つかう責任”です。もちろん使用は安全第一。みなさんも一緒に想像してください。このLOVER(愛すべき子たち)の未来の姿を!
普段、仕事で押印の機会が多い4名の事務員さんに依頼。捺印マットに裏ソフトラバーが使えるか検証してもらいました。「柔らか過ぎるラバーだと印鑑が沈んで押しにくい、紙にもシワがいく」と谷岡さん。上級者向けの硬めのラバー(トクアツ)を試してもらうと「紙が逃げない、捺印マットよりも押しやすい」と全員大絶賛。太鼓判をもらいました。
事務員4名(松原さん、曽川さん、谷岡さん、下野さん)が使用 満足度★★★★★
一日6時間以上、PCに向かう伊藤さん。マウスパッドのかわりにアンチラバーを試してもらうと「滑りが良くて、マウスの操作がしやすい。肌触りが心地よく、手にラバーが当たっても嫌な気がしない」とのこと。もう一回り大きければ、さらに使い勝手が良くなりそうです。
会社経営 伊藤さんが使用
満足度★★★☆☆
北山さん家のローソファは足の部分がプラスティック素材。フローリングのワックスが効いているのか、勢いよく座ると滑るため、普段はソファの足の下にシリコンマットを敷いて固定していました。しかし、埃やペットの毛が付着しやすいという難点もあったので、試しに裏ソフトラバー(厚)を敷いてもらいました。すると全然滑らない、埃も付きにくいとのこと。北山家では即採用となりましたが、床暖房のあるご家庭は安全面にご配慮ください。
北山さんの家で使用。
満足度★★★☆☆
ヒールの靴底の滑り止めにラバーが使えるんじゃないか? そんな好奇心から、営業活動でヒールの靴を履く機会の多い樋口さんに試してもらいました。裏と表、それぞれ使用してもらうと……「表ラバーは指の付け根の部分が滑らず、そり指にならないから、体のバランスも崩れない」と好感触。さらに、厚みがある方がより安定感が増すとのコメントをもらいました。個人の好みもありますが、靴底の滑り止めにはトクアツが向いているかもしれませんね。
営業・樋口さんが使用
満足度★★★★☆
ラバーは消音効果も期待できるのでは? と思い、ママさんバンドのリーダー・河村さんにラバーを使ってもらったところ「ほどよい跳ね返りがあり叩きやすい。だけど、面積が狭い」とのこと。これでは単なるストレス解消にしかなりませんね。
ママさんバンドのリーダー・河村さんが使用
★☆☆☆☆
しっかりとカップの底を支える表ツブ、わずかなのりの粘着が机にフィットするスポンジ面。この二重構造はコースターを作るための設計ではないかと疑うほどのハマりよう。「水滴が落ちても、ツブの間に溜まるからカップの底が滑らない」と元喫茶店ママの西村さんも意外な発見があったようです。
元喫茶店店主 西村さんが使用
満足度★★★★★