
憧れの舞台・卓球の全日本マスターズ
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こちらは『卓球レディース』編集長の西村が、NOルールで綴る馬鹿馬鹿しい卓球日記です。憧れの舞台・全日本マスターズ本選に出たいな~。ローエイティまで体力維持して頑張ろう!
大人になって卓球を再開したときから心の片隅に小さな夢が鎮座するようになりました。
「全日本マスターズ出たいな……」
もちろん予選ではなく本選に。
「初中級者が何ほざいてんのよ」と思った方はおそらくU40の若い衆でしょう。身体に違和感を覚えたことのない、老いのエベレストの頂点に立ったことのない方々は、てっぺんから見える病・怪我・病・怪我・死の下界を目の当たりにしたことはないでしょうから。シニア世代の卓球も実績勝負と勘違いしているかもしれませんね。
そんな人生ラクショーモードのYMCAに現実を教えてあげましょう。中年のリアルを生きる私から。
「中年以降は誰もが満足ならない身体とつきあうことになる。良い意味に変換すると、誰もがすべてにおいてフェアになる。年をとるにつれ弱者と強者が同じ舞台で戦える可能性が出てくるよ」ってね。
だって同窓会でうん十年ぶりに再会したクラスのマドンナを思い出してくださいな。愛らしいおばさんになっていませんでしたか? そして、クラス一目立たなかった子も思い出して。久々に会うと、こましなおばさんになっていませんでしたか?
2人を卒アルで比べると天と地の差があるのに、今はレベルが良いあんばいに釣り合っている。それが、それこそが、天が人々に平等に与えし半世紀後のリセット現象。50歳をこえたあたりから、見た目も頭脳もパフォーマンスも「なんとなくみんな同じやん」となるのです。OH MY GOD!
いや、本当ですって。ハーバード大卒の才女であっても、若い子の顔がみな同じに見える。人の名前が覚えられない。そんな時がやってくる。これを卓球選手にあてはめると、オリンピアンであっても、ボールを拾うと膝が痛む。過度なフットワークで腰を痛める。そう、一般人と同じ悩みを抱える時がやってくるのです。
だから、中高年以降は、シニア世代は、おじいちゃんおばあちゃんは、みな加齢というハンデによって、人生大逆転を起こせる可能性を秘めている。そんな宇宙の法則を声を大にして若いアンタに伝えたいのです!!!!! だから、私の全日本マスターズ本選出場も夢じゃない。誰か「SAY YES」と叫んでおくれ~。
おそらく30、40歳以上の部は現役を引きずったピンピンレディースのたまり場と察します。50、60歳以上も日ペンでブイブイ言わせた世代が猛威をふるっているに違いない。だけど、このあたりから相手選手のギックリ腰による不戦勝や、グルコサミン切れによる守備範囲の縮小、子供の受験による集中力の低下などで「この人が勝って当たり前」という予定調和が狂い始めるのではないでしょうか? 卓球のうまさだけではダメ、故障せずに多く練習できた人の勝ち。過言ではありません。
しかも大先輩レディースから「80歳以上は地方予選なしよ」という何ともありがたい情報を入手しました。こうなりゃ、80過ぎまでコートに立てる膝と腰を維持したもん勝ちです。私はそこを狙いたい。
そして母校に錦を飾りたいな~。弱小公立高校の卓球部出身でも全日本マスターズ出られたよと。だけど、おっと待てよ……私の足腰が先にやられたら意味ないじゃん。
30年後の健康はびっくらポン。神様、人生の前半で天から一物も授からなかった私に、せめて後半は健康を授けたまへ。合掌。
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