先月、ファッションブランド・カサブランカ(CASABLANCA)が世界限定2台の卓球台を発売した。日本の卓球用品メーカー「バタフライ(BUTTERFLY)」とのコラボレーションで生まれた遊び心あふれるアートテーブルだ。そのパステルカラー(中間色)は曖昧さの中を漂う女性の心。波打つ曲線は月の満ち引きに左右される女性の体をあらわすかのよう。

デザイナー・シャラフ・タジェル(Charaf Tajer)が、日本を旅した記憶とインテリアブランド「メンフィス(Menphis)」のスタイルに着想を得たという。実は私もメンフィスに影響を受けたひとり。「卓球レディース」のサイトは背景にメンフィス柄を採用している。80年代に一度流行し、1周回っても新しいと感じるデザインはそのまま弧を描いてレディースのハートにリーチすると考えたからだ。

論理的で白黒はっきりつけたがる直線思考の男性は、この夢心地な色と線が織りなす意匠にため息をつくことはないだろう。そう予言したいところだが、デザイナーは男性とのこと。GOMENNASAI。女性目線でおしゃれと卓球の親和性を表現してくれたことに感謝。

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