卓球は6点ごとのタオル休憩で顔の汗を拭きとる。この特異な競技性からノーメイクを貫く卓球の女性選手たち。素肌が勝負となる彼女たちのスキンケア法はいかなるものか? 女子力が高いと評判の京都カグヤライズの選手を取材しました。

卓球女性は素肌美人

女子に生まれたその日から、女子の美容道は始まります。最初の一歩は、母が全身にはたくベビーパウダー。粉雪のように舞う白粉とふんわりと優しい香りに包まれる甘美なひととき。この先の美容人生のワクワク感を高めてくれる初めの記憶に違いありません。

そして美容道は、女子から女性へと成長する中で、個人の趣味嗜好や生活環境に応じたものへと発展し分類されていきます。例えばスポーツ選手。私は以前から競技による美容の特異性を取材で目の当たりにしてきました。

全方向からUVに攻められるビーチバレーの選手は、ひと試合終わるたびに日焼け止めを塗り直しておりました。その量は、一日に一本使い切るのではないかと予測される惜しみない云十ml。その姿を見て、女性競技者にはスポーツメーカーではなく、化粧品メーカーのスポンサーが必要なのでは? と思いました。

だから素直に嬉しかったのです。グローバルスキンケアメーカーのSK-Ⅱが石川佳純選手のスポンサーになった時は。よくぞ気づいてくれましたと。個人戦ゆえにカメラのヨリに耐えられる肌を仕込まなきゃいけない。それも素肌。6点ごとのタオル使用時に容赦なく顔面の汗を拭きとる競技性ゆえに、卓球の女性選手はコンシーラーやクリームファンデーションに頼らず己の肌を極限まで磨き上げてきた。そのことに社会がようやく気づきはじめたのではないかと。

すっぴん美人=卓球女性選手。その事実を世に知らしめるために、今回は女子力が高いと噂の京都カグヤライズの選手を取材しました。大会開催国ごとに目まぐるしく変化する気温と湿度。プロの選手は遠征先の気候ごとにスキンケアを使い分けることを知っていましたか?

私のお気に入りの美容法

成本 綾海さん(28歳)

海外遠征で気になるのは乾燥。ホテルに戻り、お風呂から上がると間髪入れずにシートマスクを使います。お気に入りは韓国発のスキンケアメーカー・MEDIHEALの「ティーツリーケアソリューションアンプルマスクJEX」。保湿だけでなく鎮静にも使えるので、パックの後はシートを二つ折りにしてニキビの出やすいアゴ周りを押さえます。ローションがヒタヒタに入っているから、残った液は乾燥しやすい腕や脚にも塗って全身の保湿に努めています。

↑ティーツリーケアソリューションアンプルマスクJEX 3枚入 1069円(税込)
袁 雪娇さん(28歳)

卓球はお化粧ができないので、眉毛はアートメイク、まつげにはエクステンションをつけています。肌には日焼け止めしか塗っていませんが、クレンジングを使って毎日しっかり落とすケアを心がけています。日本にいる時は日本の化粧品を使うほうが肌になじむので、ナリスのマジェスタ「Wクレンジング セラム」を愛用。洗い流した後もしっとり感が残り、やわらかくもっちりとした肌に仕上がるのでお気に入りです。

↑マジェスタ Wクレンジング セラム180mL 6600円(税込)
松島美空(9歳)

保水力の高いミストで体を潤した後、純度の高いワセリンを顔だけでなく全身に塗る。そんなスキンケアを家族全員の習慣にしています。美空は、まだお化粧が必要でない年齢ですが、乾燥肌なのでボディケアは欠かせません。KYOKIORAのミスト状化粧水とDry Skin Care Creamはどちらも無添加で赤ちゃんにも安心して使えるほど肌にマイルド。ジュニア世代のお肌のお手入れにぴったりです。(父:松島卓司さん回答)。

↑左)ドライスキンケアクリーム50g 1980円(税込) 右)キョウキオラ 80ml 1650円(税込)
魏 闻声(26歳)

中国では一年を通して白湯を飲む習慣があります。美容健康効果があると言われているので、日本で購入したペットボトルの水も一度沸騰させてから飲むようにしています。私の美容法はこの白湯をたくさん飲むこと。特に練習中と寝る前は汗で体の水分が失われるので、水分を十分にとります。肌の代謝が良いのはこまめな水分補給と、ジェル状化粧液のナリス「セルグレースジュレ」のおかげかも。

↑セルグレース ジュレ 50g 14300円(税込)
马 菀含さん(23歳)

ニキビが出やすいので、砂糖や油物はできるだけ控えるなど、食べ物には注意しています。日本の豆腐と豆乳が大好きで、湯豆腐や豆乳鍋などをよく食べます。練習の帰りにコンビニで冷奴を買って帰ることもあるんですよ。お肌に良い大豆イソフラボンも豊富に含まれているし、ヘルシーだからおすすめ。もちろん炭水化物もとります。日本のお寿司も大好物。競技生活をしているのでエネルギーを蓄えないと。