こちらは『卓球レディース』編集長の西村が、NOルールで綴る馬鹿馬鹿しい卓球日記です。今回はオリンピック開会式での気づきを書かせていただきます。嗚呼、本当に馬鹿馬鹿しい!
私はオリンピックの開会式が好きです。各国の選手が高揚感に満ちた表情で手を振りながら入場してくる。控える大勝負を束の間忘れて、オリンピックをスポーツの祭典として心から楽しんでいる。選手の緊張前の緩和が見られるから惹かれるのだと思います。
今回は感染対策をしたうえでの開催。選手たちはマスクをつけての入場でした。顔半分が見えなくても、テレビ越しでも選手たちの気分の高まりは十分に伝わってきました。だ・け・ど、大変じゃー。誰が誰かさっぱりわからん!!! お目当ての選手が全然見つけられないのです。スポーツ雑誌で主な出場選手はあらかじめチェックしておいたのに、テレビの前で迷子状態。私の顔認証システムはマスク社会に対応していないことが判明しました。
「中年になったら、若い人の顔がみんな一緒に見える」。子供の頃、母から聞いたおばちゃんあるある。当時は意味不明でしたが、今はわかります。わかりますともさ。時代が変わっても、おばちゃんの瞳に映る若人は脱個性。そこにマスクが加わることで、さらにヒントがなくなる。どんなにアスリートのオーラを放たれても「ごめんなさいわかりません」としか言えない。
さすがに、日本選手団はわかるだろうと、ラストの登場に一縷の希望を抱いておりましたが、張本選手すら見つけられない。終わったなと思いました。今後の新しい生活様式についていける自信を完全になくしました。
後ほど、張本選手がSNSで「テレビで見た開会式……」とツイートしているのを見てほっとひと息。そもそも開会式に出ていなかったんだね。よかったよかった……って何が良かったんだろう?