ラケット職人に教わる ラケットの削り方!

世界にただひとつのオリジナルラケットを求めて、全国の卓球人が訪れる工房が大阪・難波にあります。その名はPingPongPavilion(Wizard株式会社)。裏ソフト、表ソフト、それぞれのラバーに合う2本の高級合板ラケットと、それをベースに形状とグリップを選べる準特注品、木材選びと組み合わせからオーダーできる完全特注品を扱う国内屈指の卓球ラケットメーカーです。

「『カットを20cm奥に飛ばしたい』というご相談があれば、持ってらっしゃるラケットと、フォームを見て、ご要望に叶うラケットをご提案します」と作家の上垣さん。その調整技術はラケットにとどまらず、メガネ、靴、靴下など卓球時に使う用具全般に及ぶのだとか。一人一人の繊細な卓球感覚にフィットするよう、用具を調整する技術をお持ちとは、さすが職人。

ならば、今回、その神センスでラケットの削り方を教えてほしい。学生時代、削りすぎたグリップに消しゴムを張り付けて補修。世界でただひとつの使えないラケットを作り上げた筆者がレポートします。

ペンホルダーの削り方

①指の太さと同じくらいの幅の半円形やすりを用意します。ラケットを握り、人差し指が当たる角度にやすりをあて、指の幅よりも少し広めになるよう削っていきます。

②一度削ると元には戻せません。作業の途中でラケットを握り、深さを確認しながら進めましょう。写真のように、指の腹が潰れると削りが甘い証拠です。

③削ると両端に角ができます。そこに粗目の布やすり(使用したのは120番)をあて、滑らかに整えます。グリップの付け根からブレードの方向へ半円を描くように布やすりを滑らすとよいでしょう。親指の腹が当たる部分もお忘れなく。

④次に、グリップを削ります。人差し指がかかる部分を布やすりで削ったら、ラケットを裏返します。親指と人差し指があたる角度に半円形やすりをあて、握りを確認しながら削ります。こちらも両端に角ができるので、布やすりで処理しましょう。最後に、削ったところすべてにスポンジやすり(使用したのは120番)を2回ほどかけて完成です。

シェークの削り方

シェークラケットは、指が当たって痛いところを布やすりで滑らかにし、ペンと同様、スポンジやすりで仕上げましょう。

シェークラケットは本来、削る必要はありません。どのメーカーのものも、指が当たる部分はあらかじめ削ってあるからです。握って痛みがある場合は、ラケットがあっていない可能性があります。まずは、自分に合うラケットを探しましょう

自分に合うラケットの見つけ方

利き手でラケットを持ち、腕を90度に曲げます。上げやすいほうの足を上げ、片足立ちをしたら、ラケットを持っている肘の内側を誰かに上から真っすぐ下に押してもらいます。その時、上げた足が地面につかず、体のバランスが崩れなかったら、握っているラケットは自分に合う運命の一本です。

削り終わったラケットの感触は……

削ってもらったラケットを握ってみると、指あたりがソフトで、ちょうどいい角度。これだけで台に入る気がしてきました。市販のラケットでも、指に心地よくフィットすれば、それはもう世界にただひとつの自分専用ラケット。PTA卓球部の新入部員のみなさん、ぜひお試しください!

Wizard株式会社(PingPongPavilion)

住所 大阪市浪速区難波中3-6-3 T4Building Osaka201
TEL 050-7112-8177

卓球のラケットメーカー。ラケットの設計・製作のほか、卓球関連小物の販売、大会や講習会、合宿などイベントの運営も行っている。
主な商品は5枚合板の「丁々発止」、9枚合板の「天衣無縫」(各15,000円)の2本。こちらをベースにブレードやグリップをカスタムできる準特注仕様(20,000円~)と、木材選びと組み合わせからオーダーできる完全特注仕様(30,000円~)がある。

一度、特注品を設計すると、2本目からは10,000円で購入できてお得。この機会に自分仕様の一本をオーダーしよう!

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