卓球は温泉に入る前の通過儀礼と心得よ!

鼻を刺す強い硫黄臭、激しく湧き上がる高温の湯、好晴をも白濁させる湯けむり、誰が地獄と例えたのだろう。雲仙島原の温泉郷は湯と安らぎを求める者にとって異世界であり天国。温泉卵を食べながら足湯に浸かると、体育館の「よっしゃラッキー!」「さあ一本!」「ここから挽回!」といった勝負の喧騒を忘れます。試合で荒ぶった心を休めるためにも、遠征で長崎に訪れた際は足を延ばしたいところですね。

今回ご紹介する「有明ホテル」は、名所の雲仙地獄から徒歩5分の場所。自噴の硫黄温泉が自慢のお宿です。恵みの湯を求めて、浴衣に着替えた宿泊客が真っ先に向かうのはお風呂。と思いきや卓球なのだとか。「宿泊のお客様限定、30分交代制で卓球台をお貸ししています」とスタッフの奥田さん。こちらの卓球スペースは温泉へ向かう途中にあるという。なんとも憎い配置。一般客が足をとめるのに、卓球人が素通りする訳にはいかない。「ひと風呂浴びる前にひとラリー」を合言葉に、お遊びの騒がしさに我を忘れましょう!

半透明から乳白色へ湯肌の移ろいも趣深い

男女とも趣きの異なる内湯と露天風呂を用意。雲仙の硫黄温泉の湯は日によって半透明から乳白色に移ろいます。酸性度が高く肌を引き締めるそうなので、湯上りは洗い流さず湯をまとったままで。

島原名物の具雑煮を主役にした会席料理

「雲仙島原具雑煮プラン」全11品。メインは季節の地野菜とお餅を煮合わせた郷土料理・具雑煮。濃厚で滋味深い豆乳出汁が体育館で冷えた体を芯から温めてくれます。

窓から矢岳を眺めて雲仙の四季に触れる

窓から雲仙の山々を臨む和洋室。木々の間から漏れる湯けむりが温泉郷の情緒を醸し出します。ふんわりと漂う硫黄のアロマに包まれてリラックスのひと時を。

雲仙 有明ホテル

住所:雲仙市小浜町雲仙380
TEL:0957-73-3026
アクセス:長崎空港から無料のシャトルバスで100分。諫早ICから車で50分。
宿泊料金(プラン)9,350円~(大人一人)
チェックイン:15:00チェックアウト:10:00
URL http://www.yumei-hotel.co.jp/